診療科

腫瘍内科

責任者・診療科長 田村 孝雄 准教授

平成18年10月からセカンドオピニオン外来を始めました。
>>セカンドオピニオン外来についての詳細な説明

診療案内

 腫瘍内科では、固形がんにおける化学療法(抗がん剤治療)全般を担当しております。特に、肺がん、消化器がん(胃がん・大腸がんな ど)に力 を入れています。胸部異常陰影に対する精査も行っています。

外来受付

●平日(月〜金曜日)午前8時30分〜午前11時30分
●土曜日       予約の方のみ
●日・祝祭日・年末年始・創立記念日(11月5日)は休診
待ち時間 … 予約制を採用しており、予約優先で診察を進めさせて頂いております。
予約制 … 基本的には再診は予約制です。
紹介状 … 紹介状があれば事前予約できます。
スタッフ … 常勤医師5人。

科長挨拶

  がん患者さんにとって、「がん治療の専門施設」を探すことは容易ではありません。また、現在、受けているがん治療の内容について「セカンド・オピニオン」 を求めたいがどこに相談すればよいのかわからないということをよく聞きます。 実際、「がん治療の専門施設」といってもいろいろな種類があります。近畿大 学医学部奈良病院腫瘍内科は平成17年4月に開設されました。大阪狭山にある近畿大学医学部附属病院腫瘍内科と連携して常勤医全員ががん治療に十分な知識 のある日本臨床腫瘍学会会員で構成されています。
我々の科を一言でいえば、「がんの薬物療法(抗がん剤)の専門の科」であります。がん治療 は、「手術」、「放射線治療」そして「抗がん剤治療」の大きく3つに分類されます。これらは単独で行われる場合もありますが、併用することで治療効果を高 めることがわかっているものもあります。また、ある種のがんにおいては、手術の前、あるいは後で抗がん剤治療を行うことで、再発率を抑えたり、再発までの 期間を延長することが証明されているものもあります。即ち、がん治療は「集学的医療」であり「チーム医療」が必要とされ、それぞれの治療にたいして常勤の 専門医がいる専門施設での治療が望ましいとされています。当院では腫瘍内科がコーディネーター役となり、外科、呼吸器外科、放射線科、血液内科、消化器内 科、呼吸器内 科などが協力しあってそれぞれの科が専門性を最大限に発揮して集学的治療が行える体制となっています。
 腫瘍内科では、肺がん、胃がん、大腸 がん、膵臓がん、乳がんなどを中心に、固形がんにおける抗がん剤治療全般を行っています。 医学的なエビデンスに基づき、新薬や治験薬の使用も考慮しつつ 最良と思われる治療を提供していくことを目指しています。一方、抗がん剤による治療だけが、がん治療ではありません。「抗がん剤」による治療には副作用を 伴いますし、がんの種類、年齢や体力、臓器機能、いままで受けた治療の内容や再発の回数、合併症などにより、結果的には、緩和治療(痛みや苦痛を軽減する ことに重きをおく治療)の方が患者さんにとって良い場合もあります。そこで緩和治療の方が患者さんにとってベネフィットがあると判断した場合、当科が連携 している緩和治療専門病院・ホスピス・在宅訪問緩和ケア等へご紹介させて頂く場合もあります。
以上のように我々の科は、EBM(エビデンスに 基づく医療)を基本として、抗がん剤の適応について正しく判断させていただくことに力をいれております。病状、治療の適応・選択肢、内容、予想される副作 用についてわかりやすい説明を心がけ、インフォームド・コンセントを充実させております。また、既に他院で治療を受けられているがん患者さんを対象とし て、ご本人あるいはご家族への「セカンド・オピニオン」も行っています。また、院内に設置している「通院治療センター」で患者さんの日常生活との両立を目 指した「外来化学療法」を積極的にとりいれております。
 「抗がん剤」には、日本の厚生労働省が未だ認可していない比較的新しい、開発段階の ものもあります。実際、「標準的な治療法」をうけたにもかかわらず、がんが再発され、尚且つ全身状態が良好な患者さんの中には、「臨床試験」に期待される 方も少なからずおられます。このような「未承認薬」の治験(臨床試験)も、腫瘍内科では随時行っております。これらは、院内の治験審査委員会において、そ の倫理性、安全性が検討され承認されており、適応のある患者さんからインフォームド・コンセントを得た上で行います。
 腫瘍内科はがん治療のよろず相談所です。治療についてご相談を希望される患者さんは、近畿大学医学部奈良病院の地域医療連絡室を通じてご連絡ください。

担当医紹介

氏名 専門分野 専門医資格
田村 孝雄 臨床腫瘍学、がん薬物療法、新規抗癌剤、消化器がん 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医
尾 崎 智博 臨床腫瘍学、がん薬物療法、肺がん、消化器がん、乳がん  
明 石 雄策 臨床腫瘍学、がん薬物療法、新規抗癌剤、肺がん、消化器がん 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
寺嶋 応顕 臨床腫瘍学、がん薬物療法、肺がん、消化器がん、乳がん 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
植 田 勲人 臨床腫瘍学、がん薬物療法、消化器がん  

特長・特色

  腫瘍内科では、肺がん、消化器がん(胃がん・大腸がんなど)、乳がんなどの固形がんに対する抗がん剤治療を専門的に行う科です。エビデンスに基づいた最新 の治療を行います。さらに、研究段階の最先端の治療も積極的に行います。患者さんに対し、病状、治療法についてわかりやすい説明を心がけ、インフォーム ド・コンセントを充実させます。特に、呼吸器腫瘍に関しては、胸部異常陰影など確定診断に至っていない症例の確定診断も行います。患者さんの日常生活との 両立を目指した「外来化学療法」を積極的にとりいれています。他科(外科、呼吸器外科、放射線科、婦人科、消化器内科、呼吸器内科、麻酔科、メンタルヘル ス科)と協力 しながら、治療方針の決定、集学的治療(チーム医療)を行います。がん治療におけるセカンド・オピニオンも行います。

腫瘍内科における癌診療について

   >>腫瘍内科における癌診療について(PDF)

実施している検査と検査機器について

・気管支内視鏡検査

上部消化器内視鏡検査

下部消化器内視鏡検査

各種疾患への治療

・呼吸器悪性腫瘍に対する化学療法(抗がん剤治療)全般
・消化器悪性腫瘍に対する化学療法(抗がん剤治療)全般
・乳がんに対する化学療法(抗がん剤治療)全般

・その他固形悪性腫瘍に対する化学療法(抗がん剤治療)全般

院内施設・設備

・ CT
・ MRI
・ 放射性同位元素を用いたシンチグラム(骨シンチ・ガリウムシンチ)・ CT

・ 放射線治療室

・ 通院治療センター

写真

当院で研修を希望される先生方へ

 科長の田村は日本臨床腫瘍学会の暫定指導医、評議員、日本がん治療認定医機構の暫定教育医の資格を持っており、腫瘍内科医の育成にも力を注いでいます。
当 院は日本臨床腫瘍学会認定研修施設などの教育施設に認定されており、外科、血液内科、消化器内科等の協力にもより胃がん、大腸がん、食道がん、肺がん、乳 がん、血液腫瘍などの腫瘍学における 中心的な疾患を数多く経験できます。後期研修をはじめとして卒後10年くらいまでの腫瘍内科専門医を目指す医師の研修を随時受け入れておりますので研修希 望者は科長の田村までいつでもお電話下さい(研修期間や待遇はご経歴によって相談に応じます)。(電話番号0743-77-0880)
後期研修だけではなくもちろん初期臨床研修も受け入れております。

初期臨床研修医カリキュラム概略
  多彩な病態を持つ癌患者さんの診療を通じて、内科の基本診療技術を学ぶとともに、臨床腫瘍学の実際を体験できるようにプログラムしています。癌患者さんに は一般内科臨床でも対応が要求される、胸水貯留、腹水貯留、感染症、低栄養状態、痙攣などの多彩な症候の発生頻度が高く、多くの内科的治療や診断を短期間 の内に経験することで実戦的な内科診療に自信が持てるようになります。

病棟研修
 病棟にて採血、動脈血採血、点滴、挿管、中心静脈ルート確保、胸水ドレナージ、腹水ドレナージなどの基本手技を学ぶ。
病 棟受け持ち患者は原則として消化器癌1名、呼吸器癌1名、その他の癌1名、を指導医と共に受け持ち、化学療法、放射線治療、外科との手術適応についての協 議等、癌の集学的治療の方法をマンツーマンで学ぶ。さらに終末期癌患者を指導医とともに受け持ち緩和ケアチームでのディスカッションに参加し終末期におけ る病状説明法や症状緩和法、鎮静法、看取りの実際などを学ぶ。

外来研修
 週1回、10時から12時と14時から16時に専門医の外来診察に参加し、腫瘍診療における外来での診察法、病状説明のコツ、処置法、外来化学療法の実 施の実際を学ぶ。
一般診療に余裕がでてくれば希望により週1回 消化器内視鏡または気管支鏡を選択し、内視鏡の基本手技を学ぶことができる。

カンファレンス
月曜18時 腫瘍内科カンファレンス:症例のプレゼンテーション法を学ぶ
火曜8時30分 抄読会:最新の医学情報の把握とアクセス法を学ぶ。
水曜17時30分 緩和ケアカンファレンス
その他随時レクチャーを行います。

レジデント(後期研修医)カリキュラム概略
  常勤職員の待遇で消化器癌、呼吸器癌、乳癌を中心に幅広い悪性腫瘍の治療経験を積むとともに治験や臨床研究の方法を学ぶことを目的としています。研修者の 腫瘍患者診療の経験と習熟度に合わせて初期臨床研修医カリキュラムをベースに次第に一人で行える業務を増やしていき、最終的に腫瘍患者の診療を一人で行えることを めざします。定期的に学会に発表することで学会活動の経験を積むとともに臨床研究の方法を学びます。学会発表時の出張旅費、宿泊費、参加費は研究費より支 給します。また、多くの研究会やWJOG, JCOG等の臨床研究グループの会議等の討議に参加する機会を提供します。1年以上の研修を経て、さらに進んで学位取得を希望される場合には、狭山にある 本院の近畿大学医学部腫瘍内科の大学院への進学をサポートします。また希望により交流のある神戸大学等の他大学の大学院への進学もサポートします。
3年以上連続して勤務していただいた先生は日本臨床腫瘍学会の専門医資格試験受験資格と日本がん治療認定医機構のがん治療認定医資格試験受験資格が得られ ます。レ ジデント修了後は近畿大学医学部奈良病院や近畿大学医学部附属病院等の関連病院腫瘍内科への就職をサポートします。
→後期研修医募集のページも参照下さい。

その他

受診に関するお問い合わせは、E-mailでも受け付けています。

E-mail:info@nara.med.kindai.ac.jp
近畿大学医学部奈良病院
630-0293 奈良県生駒市乙田町1248-1
TEL 0743-77-0880
E-mail: info@nara.med.kindai.ac.jp