放射線科

 

責任者・診療部長 岡嶋 馨 教授

診療案内

 放射線科では画像診断全般と放射線治療一般を担当しています。

外来受付

●平日(月曜日~金曜日)午前8時30分~午前11時30分
●日・祝祭日・年末年始・創立記念日(11月5日)は休診

紹介状…診療科の性質上、外来におこしになる初診患者様は医療施設のご紹介の場合がほとんどです。また、初診日・時間をあらかじめ電話予約頂けると円滑な診療が可能です。予約は、紹介医師から放射線科医師にご連絡下さい。
待ち時間 …通常、予約のない初診の場合を除き、30分以上の待ち時間を要することはまれです。
予約制 … 再診は予約制です。
スタッフ … 常勤医師8人。非常勤医師1人。

部長挨拶

近年の放射線医学の発展は目覚しいもので、もはや放射線診断なしには医療はありえない状況です。CT・MRをはじめとする各種の診断機器は進歩を重ね、わずか20年前には想像できなかったほど人体の正常・異常構造を映像化することが可能になりました。さらに、この進歩により高度な医療が可能となったのみでなく、同じ情報を得るために苦痛の少ない検査で十分である場合が多くなりました。これらの診断装置を利用して、各種の検査の適応範囲を決定し、正確な診断をくだすことが放射線科の仕事です。
放射線医学にとってもう一方の柱は放射線治療です。この分野も最近急速に進歩し、コンピュータ制御により腫瘍位置に正確に放射線を集中させることが可能となりました。その結果、治癒率の向上と機能温存の両方において格段に進歩し、なかでもIMRT(強度変調放射線治療)やSRT(定位的放射線治療)という方法は近年の技術の結晶です。また最近では、特に乳癌における乳房温存療法などのように、手術と組み合わせることにより侵襲の少ない治療・治癒率の高い治療の開発が進んでおります。

診療実績


担当医紹介

氏名 専門分野 専門医資格
岡嶋 馨 放射線腫瘍学 日本放射線腫瘍学会および日本医学放射線学会放射線治療専門医・研修指導者、日本がん治療認定医機構日本がん治療認定医、日本核医学会核医学専門医・PET核医学認定医、日本消化器内視鏡学会専門医、マンモグラフィ読影認定医、日本乳癌学会乳腺認定医
高橋 一肇 放射線一般 マンモグラフィ読影認定医
大熊 康央 放射線一般 マンモグラフィ読影認定医
福田 浩平
和田 祐太郎
足利 竜一朗 放射線診断学 日本医学放射線学会放射線診断専門医・研修指導者
小野 幸彦 放射線診断学  日本医学放射線学会放射線診断専門医
千葉 輝明 放射線診断学 日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本核医学会核医学専門医・PET核医学認定医、マンモグラフィ読影認定医

特長・特色

画像診断一般
当院ではコンピュータネットワークを活用した画像システムを院内に網羅しており、X線フィルムを出力せずに画像診断を行っております。また、X線CTなどの前処置の不要な検査は基本的に当日の撮影が可能となっております。検査には放射線科専門医による読影レポートが付記され、これもコンピュータネットワークにより院内の各所から閲覧できます。
血管造影・IVR治療
IVR(Interventional
Radiology)とは、血管造影などの検査の手技を治療的行為に応用するものです。これは手術とは異なり、少ない侵襲で効果を得ようとするものです。
肝臓腫瘍や肝臓腫瘍に対する血管内化学療法・動脈塞栓療法や、腎動脈・下肢動脈に対する経皮的血管形成術、肺出血などに対する緊急止血などがこれにあたり
ます。
放射線治療
画像医学の進歩は診断学を発展させたのみでなく、腫瘍の広がりの正確な把握を可能としました。それに合わせて放射線を集中させる技術は、IMRT(強度変調放射線治療)とSRT(定位的放射線治療)とが代表的なものです。正常組織が照射されないことによりさらに大線量を病変に照射することができるため治癒率の向上が期待されて応用範囲が広がりつつあります。これらの治療法は近年保険適応となりましたが、当院でもこのたび更新された放射線治療装置により可能となりました。最新の装置であるため、IMRTのなかでも速度、照射線量率、多段絞りを連続的に変化させながら照射するVMAT
(volumetric modulated arc therapy)が可能です。
根治的放射線治療
従来、喉頭癌、子宮癌などは放射線治療単独でも高い治癒率が得られる癌でした。近年は画像診断技術の進歩により腫瘍の広がりが正確に把握できること、化学療法の併用が最適化されてきつつあることにより、治癒率は上昇しております。このことは手術せずに機能を温存して治癒する可能性を高めており、QOL (quality of life)の向上に大きく貢献しております。
乳房温存療法
約15年前までは、日本では早期であっても乳癌に対しては乳房全体を切除することが普通でした。この手術は美容上女性の苦痛を伴うこと、手術に対する恐怖心から受診を遅らせて早期治療をさまたげること、などの大きな短所がありました。近年、手術は腫瘍のみを取り除いて乳房は温存し、そのあとに放射線治療をおこなうことにより治癒率は同等のままで美容上すぐれた成績を残せるようになりました。同様の考え方で、前立腺温存、膀胱温存治療などの開発も進んでおります。

各種疾患への治療

●肝臓癌
動脈塞栓療法
●閉塞性動脈性疾患
MR血管造影による非侵襲的な画像診断、経皮的血管形成
●気管支拡張症
動脈塞栓による喀血の制御
前立腺癌、頭頚部癌など
IMRT(強度変調放射線治療)を含む、高精度放射線治療
早期肺癌(新設項目)
SRTを含む高精度放射線治療
●頭頚部、子宮癌など
手術や化学療法と放射線治療の組み合わせによる、治癒率の向上、切除率の向上、縮小手術の可能性の向上
●乳癌
乳房温存療法
●子宮癌
動脈内化学療法、放射線治療
●緩和医療
骨転移などに対する疼痛制御、その他

実施している検査と検査機器について

放射線一般撮影 X線撮影全般(FCR5501)
消化管透視 胃・大腸全般
血管造影 腹部・骨盤部、胸部、四肢
CT:多列検出器型4台(64列、16列、4列)、心臓冠動脈撮影対応
MRI MR血管造影・MR膵管造影などを含む
SIEMENS, Symphony, 1.5T超伝導型)
アイソトープ検査 全般 骨塩定量装置 DEXA (dual energy x ray abdorptiometry)
放射線治療:直線加速器リニアック(varian社、CLINACiX,6/10MV)
IMRT,SRT/SRS対応(VMAT:RapidArcを含む)

リニアック CT