心臓血管センター

トピックス



ごあいさつ

心臓血管外科教授のあいさつ

教授
心臓血管外科 教授
後天性心疾患部門
診療主任
   田村 暢成

近畿大学医学部奈良病院、心臓・血管センターのホームページにようこそ。
 循環器内科および心臓血管外科は近畿大学医学部奈良病院開設と同時に1999年に開設され、それぞれが心臓病や血管疾患に対する治療を行って参りました。同じ疾患を内科的に診る循環器科と外科的に診る心臓血管外科ですので、もちろん協力しながら治療に当たってまいりましたが、2010年からは心臓・血管センターとして共同して運営しています。循環器内科と心臓血管外科がチームとなることで心臓病への治療を強力に行える体制が出来ました。当センターでは循環器内科医師と心臓血管外科医師をはじめ、専門の看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士、薬剤師、栄養士等が協力し合って診療にあたります。急性期・救急医療の充実のため、救命救急、血管造影室、集中治療室と手術室とは隣接しており、心臓救急医療に適切に対応できる体制をとっています。また、地域の医療機関との連携を必須と考え、この心臓病センターが当院の医療の場であるだけでなく、奈良県や大阪東部の心臓病の診療の要となるよう努めています。今後とも患者さんや家族の方々、ご紹介頂く先生方の信頼を得るべく、スタッフ一同更なる研鑽を重ねて精進して参ります。
 循環器内科は狭心症、心筋梗塞に対するカテーテル治療を始め、不整脈に対するアブレーション治療などを積極的に行っています。このような大きな処置が必要な疾患のみではなく、高血圧、動脈硬化、心不全などの日常的な疾患や足の血流障害に対する治療など、幅広く対応していますので、お気軽にご相談下さい。
心臓血管外科は開設から現在までに6,000例以上の心臓手術を行っています。この間、常に先進技術を取り入れて、より良い治療を患者さんたちに提供できるように心がけて参りました。手術を受けられたすべての患者さんたちが長く幸せに暮らせることを目標に、心臓・血管センターの機能を活用して、循環器内科を始め看護師、臨床工学士、理学療法士などのスペシャリストが力を合わせて治療にあたっています。

循環器内科教授のあいさつ

教授
循環器内科 教授
心血管インターベンション部門
診療主任
   城 谷  学

 このたび開院から10年を経過し、高度医療を提供できるスタッフが充実したのを機に、近畿大学医学部奈良病院循環器内科は心臓血管センターの内科部門として、新たな一歩を踏み出すことになりました。センター方式の一貫した診療方針を心臓血管外科と共有し、広範多様な循環器疾患に一段と充実した医療体制を、緊密に連携のとれたチーム医療を、皆様に提供することができるようになりました。

 とりわけ循環器疾患は生死に関わる確率が高く、迅速な対応を必要とすることが多いため、当センターでは全日24時間体制で、内科部門、外科部門の専門医師が各1名計2名で日直・当直として対応する体制をとっており、救急症例も積極的に受け入れております。急性冠症候群(緊急カテーテル治療を要する急性心筋梗塞、不安定狭心症)、大動脈瘤、肺塞栓症等死亡率の高い疾患の診療には、当直医が一丸となって迅速に連携・協力できます。重症の場合、病床は救命救急センターを利用し、より充実し専門化した高度医療・看護体制の中で集中治療に専念できます。当院の電子カルテシステム、電子画像転送システム、救急救命センターと同じ階に設置された血管造影室と手術室の利便性、各所に的確に配属された多数のパラメディカルのスタッフ、そして医師・パラメディカル・事務職員個人間の連絡がいつでも可能なPHS連絡システムが、私たちに求められている一刻を争う治療をサポートしてくれます。

 上記疾患のなかでも発症頻度が高い急性心筋梗塞症は、予兆なく突然発症する場合も多いですが、1週間ほど前から断続的に胸痛が出現していることもあります。たとえ1回の症状が数分でおさまるものであっても、それまでに経験のない胸痛を自覚した場合には、起こったばかりだからと油断することなく、日常活動を自重し早急に循環器内科での精査を受けることを強くおすすめします。この時期の診断は非常に難しく、心電図や血液検査では異常が見つからないことも多いのです。問診(自覚症状の詳細)も診断するうえで重要ですが、当院ではアイソトープ検査、冠動脈CT、心臓MRIを適宜駆使して診断し、必要に応じて緊急カテーテル検査を行って、診断のみならず治療までも同時に行えるようにしています。最近では他の動脈閉塞性疾患として、下肢の動脈硬化治療も注目されており、間欠性跛行(一定距離を歩行すると脚がだるくなり休まないと歩いていられない)や、足趾(足のゆび)の変色、壊死(くさってくること)を訴える患者様に対して、下肢動脈の血管内治療のみならず、必要があれば整形外科、形成外科、皮膚科と協力しチーム医療を遂行するようにしております。また、頻脈による動悸を訴える患者様に対するカテーテルアブレーション治療(心筋焼灼術)も、最新機器を駆使して精力的に施行しております。

 当科では開院以来、とりわけ入院診療にあたっては、「患者様、ご家族様への病状説明を丁寧に尽くす」ことを大変重視しております。どうしてこのような病状に至るのか、このまま観察するとどうなるか、どのように治していくべきか(治療法が複数ある場合は、それぞれの長所短所も含めてご呈示いたします)、検査や治療によりどのような合併症(治療に伴い起こりうる不具合)がどのような条件下でどのくらいの頻度で発生しうるか、現在の医療水準でわかり得る範囲で納得いただけるよう説明を行い、皆様に好評をいただいております。 循環器系の病気にかかったのではないかとお悩みの方がおられましたら、気軽に当センターを受診下さい。なおかかりつけの医師がおられる方は、診療を間違いなく迅速かつ効率的に行うために、当該医師に記載いただいた紹介状(情報提供書)を持参いただくよう、ご協力をお願い申し上げます。ただし緊急を要する病状の場合は、もちろんこの限りではありません。救急外来にて迅速に対応させていただきます。