エスゾピック

効果・効能

エスゾピックは、病院処方のあるルネスタのジェネリック医薬品です。
超短時間作用の睡眠薬であり、効果の持続時間は4～5時間程度と次の日に眠気を持ち越しません。
ベンゾジアゼピン系に比べて筋弛緩作用が緩和されており、ふらつきや脱力感が起きにくくなっています。
また耐性がつきにくく、依存性も低くなっています。

不眠症の人は脳の興奮や緊張が治まらずに寝付けないといった場合がほとんど。
通常は脳を落ち着かせるGABAという物質が分泌されますが、不眠症の場合はGABAの分泌量が少なくなっています。
エスゾピックは有効成分のエスゾピクロンがGABA受容体と結合しGABAの分泌を促す作用があります。
GABAの分泌量が増えると脳の興奮や緊張が和らぎ、自然な眠りを誘うのです。

エスゾピックは最短30分で効果が現れるという即効性と効果の持続時間が4～5時間ということから、入眠障害や中途覚醒に悩んでいる人にオススメの睡眠薬です。

エスゾピックはこんな人におすすめです

エスゾピックは、国内市販薬のドリエルと同じ有効成分を配合しています。
そのため、一時的な不眠症状を改善します。

• 十分な睡眠時間を確保していても寝足りない
• 不規則な生活リズムになり眠気がこない
• ストレスが溜まって眠れない
• 時差ボケを直したい
• 興奮して寝つけない

エスゾピックはこのような症状を抱えている人の睡眠を改善します。

用法・用量

1日の服用回数は1回までです。
水やぬるま湯で服用しましょう。
症状によって摂取する用量は異なりますが、1回の服用で3mgを超えないようにしてください。

65歳以上の高齢者や肝機能障害または腎機能障害がある場合は1回1mgの服用です。
服用は自分にあった量で行いますが、1日の摂取量が2mgを超えないようにしてください。

就寝直前に服用してください

エスゾピックは就寝直前に服用しなければなりません。
即効性があり服用して30分ほどで効き始めて眠気を感じます。

意識が朦朧とした中で仕事や家事などを行ってしまうと危険を伴ううえ、眠りから覚めると記憶がないといった状態になってしまう可能性があります。
危険な環境や記憶の喪失を避けるためにも、エスゾピックを服用した後はそのまま就寝するようにしてください。

アルコールや食事との服用は避けましょう

眠れない時に寝酒をするという人がいますが、アルコールとエスゾピックを同時に摂取してはいけません。
どちらも中枢神経の抑制作用があるためお互いに作用を増強してしまう恐れがあります。
作用が増すと副作用の発現率が高まるため危険です。

またエスゾピックと食事を同時に取るのもいけません。
食事をすると胃に膜が張ってしまい有効成分の吸収を抑えて効果を弱めてしまいます。
エスゾピックは空腹時に飲むのが適切であり、食後に服用する場合は空腹状態となる食後2時間以上を待って摂取してください。

副作用

国内の臨床試験において主な副作用は、味覚異常（36.3％）と傾眠（3.7％）でした。
効果の早さから健忘やもうろう状態が生じる場合があります。
エスゾピックを服用した後は車や機械の操縦は危険ですのでお避けください。

重大な副作用としてアナフィラキシーや呼吸抑制、肝機能障害、精神障害といった症状が報告されています。
体調に異変を感じた場合は服用を中止してただちに病院を受診してください。

禁忌・注意

アレルギー症状を発症させてり、症状を悪化させる恐れがあります。

肺性心や肺気腫、気管支喘息および脳血管障害の急性期などで呼吸機能が高度に低下している場合は、原則としてエスゾピクロンの服用は禁止とされています。
しかし特に必要とする場合は慎重に投与するようにしてください。

使用上の注意

次に当てはまる人はエスゾピクロンの服用を慎重に行わなければいけません。

• 衰弱者
• 高齢者（65歳以上）
• 心障害のある人
• 脳に器質的障害のある人
• 肝機能障害または腎機能障害のある人

次の医薬品を服用している人はエスゾピクロンと併用する場合、医師への確認が必須となります。

• 筋弛緩薬
• 中枢神経抑制剤
• 麻酔
• CYP3A4誘導作用を有する薬剤
• CYP3A4阻害作用を有する薬剤

上記の他に常用している薬があれば併用前に医師への確認を推奨します。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「エスゾピクロン」