シアリス

効果・効能

シアリスはバイアグラ・レビトラに続き、第三のED治療薬として開発されました。
有効成分タダラフィルの血管拡張作用により「勃起しない・中折れする」といったED（勃起不全）の症状改善に有効です。

EDの直接的な原因は男性器への血流量不足です。
シアリスを服用すると、PDE5（ホスホジエステラーゼ5）という酵素を阻害し、血管拡張作用を持つcGMP（環状グアノシン一リン酸）を活性化させます。
性的興奮によって男性器周辺の血管が広がり、血流量が増えるため、自然な勃起が可能になるのです。

シアリスの効果は服用から1～3時間で発現します。
従来のED治療薬に比べると勃起力はマイルドですが、有効成分がゆっくり体に馴染むため、副作用が出にくいという特徴があります。

ED改善率は80%以上です

国内で行なわれた臨床試験において、シアリスの有効性が認められています。
特に10mgと20mgではED改善率が80％以上となり、過半数の男性が勃起の持続効果があったと回答しました。

日本の医療機関で処方されているシアリスは、5mg・10mg・20mgの3種類です。
日本人の平均的な体格であれば、10mgで十分な効果を発揮します。

効果が最大36時間持続します

シアリスの一番の特徴は、効果の持続時間の長さです。
20mgを服用した場合、効果は最大30～36時間持続します。

有効成分の血中濃度は服用から3時間ほどでピークに達し、その後はゆっくりと効果が消失していきます。
性的刺激があって初めて血管拡張作用が発揮されるため、効果が切れるまで勃起が続くわけではありません。

第三者機関による成分鑑定書

シアリス鑑定書

用法・用量

1日に服用できるシアリスは1錠（最大20mg）まで。追加で服用する場合は24時間以上間隔を空けてください。

シアリスは20mgを半分にカットすることで、10mgとして服用可能です。
その場合も次の服用まで24時間以上空ける必要があります。
効きが弱いと感じたのであれば、次回から20mgを服用するようにしてください。

食事の影響を受けにくいED治療薬です

シアリスはバイアグラやレビトラに比べ、食事の影響を受けにくくなっています。
軽食程度（800kcal以下）であれば食前・食後に問題なく効果を発揮するED治療薬です。

アルコールとの相性も良好で、適量であればリラックス効果によってシアリスの効きが良くなります。

ただし空腹時の方がより高い効果が得られるため、「効きが悪い」「効果の発現が遅い」と感じた場合は食事・飲酒を控えるようにしましょう。
また食べすぎ・飲みすぎにも注意が必要です。

グレープフルーツジュースとの併用は避けましょう

グレープフルーツには「フラノクマリン」という成分が含まれています。
フラノクマリンはシアリスやその他ED治療薬の効果を増幅させ、それに伴い強い副作用が出る可能性があるため、併用してはいけません。

特にグレープフルーツ果汁入りのジュースは含まれるフラノクマリンの量が多くなるため、絶対にシアリスやその他ED治療薬と一緒に飲まないようにしましょう。

参照

シアリスの効能・効果、用法・用量について、以下のサイトを参照しました。

• KEGGデータベース「シアリス」

副作用

シアリスの有効成分はゆっくりと体内に吸収されるため、心臓や血管にかかる負担を最小限に留められます。 よって副作用の発現率は3割程度と低めです。

副作用はシアリスの血管拡張作用が全身に及ぶことで起こるため、時間が経てば症状は消失します。

重篤な副作用として持続勃起症（プリアピズム）を発症することがあります。
性的興奮・刺激がないにも関わらず4時間以上続くようであれば、神経を損傷する恐れがあるため、すぐに医師の診察を受けてください。

禁忌・注意

併用禁忌薬はシアリスとの相乗効果により、急激な血圧低下など重篤な副作用を起こす恐れがあります。

使用上の注意

• タダラフィルに過敏症の既往歴がある
• 心臓病がある
• 重度の肝障害がある
• 6ヶ月以内に脳梗塞または脳出血の既往歴がある
• 3ヶ月以内に心筋梗塞の既往歴がある
• 高血圧または低血圧である
• 網膜色素変性症がある

※以下に当てはまる人は、シアリスの服用に注意が必要です。

• 65歳以上の高齢者
• 未成年、女性
• 陰茎に欠陥がある
• 肝障害、腎障害がある
• 併用注意薬（クラリスロマイシン、リファンピシンなど）を服用中である

参考サイト

• フリー百科事典 ウィキペディア「タダラフィル」