ロスマック

効果・効能

ロスマックは、脂質異常症の中でも高コレステロール血症や家族性高コレステロール血症の治療薬として用いられています。
スタチン系薬剤に分類され、クレストールという薬のジェネリックでもあります。
肝臓でのコレステロール生成にかかわっている酵素を選択的・競合的に阻害して、コレステロールの合成を抑制します。

人間の体内では肝臓でコレステロールが生成されており、その際に必要なHMG-CoA還元酵素という物質があります。
ロスマックはこの酵素の働きを阻害し、コレステロールの生成を抑制します。コレステロールの生成が減ることで、コレステロール値が低下します。

高コレステロールは、血液中のコレステロールや中性脂肪の数値異常によって引き起こされます。
コレステロールの中には善玉（HDL）と悪玉（LDL）があり、高コレステロール血症や家族性高コレステロール血症は悪玉がたくさん存在しています。
悪玉コレステロールが増え続けると、血管を傷つけ将来的に動脈硬化や心筋梗塞を誘発します。
ロスマックでコレステロールを正常値に戻すことで、動脈硬化や心筋梗塞といった合併症を予防できるのです。

用法・用量

早期に悪玉コレステロールを低下させる必要がある場合は、5mgから服用を開始できます。
年齢や症状によって増減します。
服用開始後、または増量した4週間後に悪玉コレステロール値の改善が見られなかった場合は10mgまで増やせます。
家族性高コレステロール血症患者に限り、10mgを服用しても値が改善しなかった場合は20mgに増量してください。
1日の最大摂取量は20mgです。

副作用

※以下は重篤な副作用です。

• 横紋筋融解症
• ミオパチー
• 免疫介在性壊死性ミオパチー
• 肝炎、肝機能障害、黄疸
• 血小板減少
• 過敏症（血管浮腫）
• 間質性肺炎
• 末梢神経障害

禁忌・注意

※以下に該当する人はロスマックを使用しないでください。

• 肝機能が低下していると考えられるような患者
• 妊婦、授乳婦、妊娠している可能性がある
• シクロスポリンを投与中（併用禁忌薬）

※下記の内容は併用注意薬です。

• フィブラート系薬剤
• ニコチン酸
• アゾール系抗真菌薬
• マクロライド系抗生物質
• クマリン系抗凝固剤
• 制酸剤
• リトナビル系薬剤
• ダクラタスビル

他にも日常的に薬を服用している人は、ロスマックを使用する前に医師と相談してください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「医療用医薬品：クレストール」
• くすりのしおり「クレストール錠5mg」
• フリー百科事典 ウィキペディア「ロスバスタチン」