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【PMS・PMDD】月経のある女性の約96%が経験しています

このページでわかること

  • 症状|身体的・精神的症状があります
  • 原因|エストロゲンとプロゲステロンの急激な変動
  • 治療|セルフケアと薬物療法の併用がオススメです
  • 予防|ストレスを溜めず食生活にも気を使いましょう

PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前不快気分障害)は月経(生理)の前に見られる身体的・精神的症状を伴う月経異常です。

PMSはpremenstrual syndrome、PMDDはpremenstrual dyspholic disorderの略。
女性の健康をサポートするアプリ『ルナルナ』が行ったPMSの意識調査では、96.2%もの女性がPMSを経験したことがあると答えるほど、月経を迎えた女性であれば誰でも悩む可能性のある症状です。

PMSやPMDDを感じたことがある人の割合

イライラや怒りっぽくなるといった精神的症状が出やすいですが、これらPMS・PMDDの症状はすべてホルモンの変動によるもの。
PMS・PMDDは自力でコントロールできない現象であるため、自分を責めずに症状と原因を客観的に把握して治療に取り組みましょう。

症状|身体的・精神的症状があります

PMS・PMDDには体に出る症状と心に出る症状の2種類があります。
生理の3~10日ほど前からはじまり、生理がくると治まるという特徴を持っています。
疲れやストレスによって起こる症状と間違いやすいため、どのタイミングで症状が出るのかを記録して月経タイミングと照らし合わせてみましょう。

体に出る症状

肌あれ(ニキビ)、疲労感、胸の張り、お腹の張り、むくみ、腹痛、頭痛、腰痛、食欲不振、食欲旺盛、甘いものを欲する、不眠、過眠 など

心に出る症状

イライラする、やる気が出ない、怒りっぽくなる、八つ当たりしてしまう、泣いてしまう、気分が落ち込む、悲観的になる、不安や緊張を感じる、ボーっとする、集中力の欠如 など

PMS・PMDDは月経との関連づけがしにくいうえ認知度が低いため、他人との関係に亀裂を生みやすい症状です。
さらに症状によってはマイナス思考が助長されてしまうため、自分を責めてしまうことも。
PMS・PMDDは女性であれば誰でもなりえるため、症状が出てしまうことは仕方のないことと考え、症状と向き合いその時々に合った対処法を身につけましょう。

PMSとPMDDの違い

PMSとPMDDの違いは症状の重さにあります。
PMDDは重症的なPMSを指し、特に著しい精神症状が特徴です。

精神症状が重いためうつ病の1種とも考えられおり、月経のある女性のうち有病者は約5%と決して少ないとは言い切れません。
仕事や家事の妨げになったり、人間関係をこじらせてしまう可能性があるため、早めの対処・対策が必要となります。
病院では抗精神病薬が処方されるなど深刻な症状です。

うつ病や不安障害と酷似しているため、必ず医師による診断が必要となります。
放っておくとうつ病やパニック障害といったほかの病気へと発展する恐れがあります。

PMS・PMDDと似た症状の病気

PMS・PMDDの症状である倦怠感やイライラ、睡眠障害といった症状を持っている病気があります。
似た症状が多いため、自己診断を間違ってしまうことも。
それぞれの病気の特徴的な症状を知り、正しく見極めましょう。

特徴的な症状 月経状況 発現時期 女性ホルモン量
PMS・PMDD イライラ
情緒不安
胸の張り
むくみ
通常通り 月経の3~10日前 乱れる
更年期障害 のぼせ
ほてり
発汗
稀発月経
過少月経
月経不順
閉経
45~55歳前後 減る
うつ病 抑うつ気分
興味の消失
月経不順になることがある 精神に負担がかかった時 とくになし
バセドウ病 甲状腺の腫
眼球の突出
頻脈
稀発月経
無月経
とくになし 減る
橋本病 甲状腺の腫れ
まぶたの腫れ
無排卵
無月経
とくになし 増える

PMS・PMDDは月経異常の一つであるため、月経の周期に影響されて症状が出現。
毎回症状が出た3~10日後に月経が起こるという場合は、PMS・PMDDの可能性があります。

しかし症状の種類や発現頻度、程度には個人差があります。
どの病気であっても心身に異常が見られた場合は医師の診断を受け、正しい治療を行いましょう。

原因|エストロゲンとプロゲステロンの急激な変動

PMS・PMDDの原因はまだはっきりとわかってはいませんが、排卵後に分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンの大きな動きが有力視されています。

女性ホルモン分泌量とPMS・PMDD発症の関係

エストロゲンは子宮内膜を形成して厚くするホルモンで、プロゲステロンは厚くなった子宮内膜を着床しやすいように整えるホルモンです。
2つのホルモンの分泌量が大きく変わるのは、排卵後に位置する月経周期の14日目から月経のはじまる28日目。

月経後はエストロゲンの分泌が多くプロゲステロンの分泌量は少量ですが、14日目以降ではプロゲステロンの分泌量がエストロゲンの分泌量を越します。
このように排卵後から月経前までは、ホルモンの分泌量や優位となるホルモンの種類が変わるため、ホルモンバランスの乱れが起きてPMS・PMDDの症状が出るのです。

さらにストレスや生活習慣はホルモンバランスに大きく影響を与えるため、注意が必要です。

PMS・PMDDになりやすい人

PMSやPMDDを発症しやすい年代

エストロゲンもプロゲステロンも女性ホルモンであり、月経当初や更年期以降では分泌量は少量です。
それに比べ、初めての月経からしばらく経った18歳ごろから更年期前の45歳程度までは、分泌量が多くなりその分ホルモンバランスが乱れやすくなるため、PMS・PMDDが発症しやすくなるのです。

PMS・PMDDは月経の回数を重ねていくことで症状が強くなり、妊娠を経験することでさらに症状は重くなっていく傾向にあります。
さらに20代では身体的症状、30代では精神的症状見られやすいのも特徴です。

対策|セルフケアと薬物療法の併用がオススメです

PMS・PMDDはセルフケアと薬物療法で治療が可能です。
セルフケアでは心の平穏を、薬物療法では症状の緩和を行いましょう。
併用することでより快適に、より安心して月経前の期間を過ごせます。

セルフケア

  • 症状日記をつける
  • リラックスと休息を心がける

PMS・PMDDを治療するためにはまず、自分の病状を知る必要があります。
2~3ヶ月ほどいつ・どんな症状が起きて、どれくらいツラいのかの病状日記を記録します。
記録した病状と月経周期を照らし合わせると、症状の現れる時期やいつ・どの程度痛くなるのかが予測可能になり、その期間に大事な予定を入れずに済みます。

病状日記により分かったPMS・PMDDの症状が出る期間は、ヨガ、ストレッチ、趣味、半身浴などなどリラックスできることをしましょう。
症状が重くて仕事に支障をきたしてしまう場合は、休みを取ったり早退するなど休息をとるようにしてください。
イライラや八つ当たりといった症状が出やすい人は、人と会わないようにするだけで症状や罪悪感が和らぎます。

薬物療法

  • 低用量ピル
  • 鎮痛剤(痛む)
  • 利尿剤(むくむ)
  • 精神安定剤(不安になる)
  • 漢方薬

低用量ピル
PMS・PMDDの原因はホルモンバランスが大幅に変動すること。
低用量ピルは分泌されるホルモンの量を安定させるため変動を小さくして、症状を緩和します。

鎮痛剤
腹痛や頭痛、腰痛といった症状が出る場合、薬によってピンポイントに症状を緩和できます。
それぞれの症状にあった鎮痛剤を服用しましょう。

利尿剤
ホルモンバランスが乱れると、体内の水を上手く排出できず体内に溜まってしまい、むくんでしまいます。
利尿剤を服用することで体外へと溜まった水分を排出してむくみを改善できます。

神安定剤
精神的症状に効果を示す治療薬です。
ホルモンバランスの乱れにより分泌量の減る脳内の伝達物質の量を増やし、抑うつ症状を改善したり不安感を拭ったりしてくれます。

漢方薬
症状への即効性はないものの、体質改善を行うことで徐々に症状を緩和していきます。
症状改善までは漢方薬を飲みつつ、症状が出たらほかの薬で対処する方法をとりましょう。

予防|ストレスを溜めず食生活にも気を遣いましょう

ストレスや生活習慣の乱れが、PMS・PMDDを引き起こすホルモンバランスの乱れの要因となります。
ストレスフリーで正しい生活習慣を送ることはホルモンバランスを整えるため、PMS・PMDDの予防となります。

予防

  • ストレスを溜めない
  • 十分な睡眠をとる
  • バランスのよい食事
  • タバコ、アルコール、カフェインは避ける
  • 適度な運動

ストレスを溜めない
映画を見たり、散歩をしたり、趣味に没頭したりと自分なりのストレス発散方法を見つけて、ストレスをため込まないようにしましょう。

十分な睡眠をとる
適切な睡眠時間は7時間と言われていますが、個人差があるため、自分にあった適切な睡眠時間を見つけましょう。
休みの日に長時間睡眠を取っても、平日に溜めた睡眠負債は返済できません。
常日頃から適度な睡眠時間を取るようにしましょう。

バランスのよい食事
暴飲暴食や偏食、間食やファストフードなどは避け、バランスのよい食事を意識しましょう。
イライラや情緒不安定を和らげるカルシウムやマグネシウム、ビタミンB6の摂取がオススメです。

カルシウム:乳製品、大豆製品、小魚など
マグネシウム:海藻、魚介類、豆類など
ビタミンB6:赤身魚、肉類(脂が少ない)、バナナなど

タバコ、アルコール、カフェインは避ける
タバコは血管を縮めて血流を悪くする作用があるため、頭痛症状を悪化させやすくなります。 アルコールはPMS・PMDDのリスクを1.45倍に高めることが過去の研究で分かっています。
カフェインは血管を収縮して痛みを引き起こす物質の量を増やしてしまい、生理痛を悪化させ長引かせてしまうのです。
禁煙・禁酒・カフェイン断ちができれば理想ですが、やめられない場合はPMS・PMDDの期間だけは摂取を控えましょう。

適度な運動
ストレッチやヨガ、散歩、深呼吸といった軽めの運動でも問題ありません。
体を動かすことで代謝をよくし、ホルモンバランスを乱す原因となる骨盤のゆがみを改善できたるため、PMS・PMDDの改善に効果的です。

PMS・PMDDに有効な薬

  • トリキュラー

    トリキュラー

    ・医療機関で広く扱われています
    ・血栓症のリスクが軽減された三相性低用量ピル

    21錠 × 1箱 ¥1,790
    21錠 × 3箱 ¥3,230
    21錠 × 6箱 ¥5,750

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  • マーベロン

    マーベロン

    ・一定のホルモン量を配合した低用量ピル
    ・ニキビや不正出血などが軽減されています

    21錠 × 1箱 ¥2,430
    21錠 × 3箱 ¥3,500
    21錠 × 6箱 ¥6,190

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  • ヤーズ

    ヤーズ

    ・ホルモンの配合量が少ない超低用量ピル
    ・PMS、生理不順、生理痛の改善に

    28錠 × 1箱 ¥2,690
    28錠 × 3箱 ¥7,280
    28錠 × 6箱 ¥12,950

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